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ニッケイ新聞 2013年11月6日

 「田舎過ぎず、都会すぎない石川県が大好き」と、同県で音楽活動をしている日系三世のロベルト・レゴナッチさん。2005年にライブハウスが火事で全焼し、二階の自宅ごと失う災難にもあったが、めげずに1年で再建。多国籍バンドとして「DNA」が地元民に愛されていたこともあり、再建の様子はメディアに取り上げられ、ドキュメンタリーにまでなったとか。
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 先日、二世の金子パウロさんがお遍路体験記をポ語で出版した。7日に香川県人会である講演会もその関連かと思いきや、「全くの偶然なんですよ」と菅原パウロ会長。同会長によれば、スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路を踏破した後、四国のお遍路に注目する人が多いとか。今、四国は世界遺産登録にむけてお遍路PRに力を入れている。ブラジルにもお遍路ブームがやってくるかも?
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 読売新聞ウェブ版によれば4日、サンパウロ市を中心に活動するブラジル神楽保存会が、島根県益田市の文化センターで開かれた「ワールド神楽フェスティバル」に出場し石見神楽の演目を披露した。記事によれば、メンバーらはポルトガル語で口上を語り、化けギツネを懲らしめる物語を勇壮な舞で表現。詰め掛けた多くの観客を魅了した。中心メンバーの一人、古田川猛さんは公演後、日本に「神楽留学」した2011年に個人指導を受けた三原董充さんを前に、「大きな舞台で無我夢中だったが、少しは成長した姿を見せられたかな」と涙ぐんでいたとか。