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ニッケイ新聞 2013年11月7日

 百歳表彰者はブラジル内その他地区で、クリチバに5人、ベレン、リオに1人ずつ。ホノルル4人、サンフランシスコ2人、ペルー2人、メキシコ2人と続く。ブラジルが圧倒的に多い。福嶌総領事は、百歳表彰は主に申告制となっており、親族らが領事館に伝えることが多いことから「数が少ないのではなく、申告をしてないのでは」と話す。「米国などは医療技術が高いはずなのに」「二、三世と世代交代が進み、現地に溶け込むと、総理大臣から表彰を受ける名誉に魅力を感じなくなっているのかも」と分析。
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 式典の最中には、金城ツルさん(沖縄)が車椅子から滑り落ちるハプニングも。心配した関係者らが必死になって介抱するも、当の本人は全く問題なしといった表情。むしろ「しっかり固定してぇ」と元気な声をあげるほどで、横にいた同じく授章者の岡崎絹恵さん(広島)が「健康で良いですねぇ」という声をかける微笑ましい一幕も。
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 元大分県日田市長の大石昭忠さんが、アルゼンチン北部のサルタ州で同県発祥の一村一品運動普及に励んでいる。本紙に届く沖縄タイムスによれば、勤務先の商社が2度つぶれ、4選を狙った07年の市長選で落選。「一からの出直し」とJICAシニアボランティアとして海外渡航したという。今は州の平職員。「日本の新聞やテレビが恋しい」とこぼしながらも充実した亜国生活を送っている。色んな人生があるものだ。