生長の家=体験発表や弁論大会など=800人以上詰めかけ熱心に

ニッケイ新聞 2013年11月8日

 生長の家ブラジル伝道本部(村上真理枝理事長)の恒例行事「全国こども大会」「全国こども、ジュニアお話大会」(62人)が10月26日、「壮年・若鳩体験発表・スピーチコンクール」(11人)及び「全国青年雄弁大会」(9人)が27日、サンパウロ市の同別館で開催され、感情のこもった日本語表現で観衆を沸かせた。一日目は800人以上が詰めかけるなど会場は連日、熱心な日本語学習者や関係者でにぎわった。
 伝統ある子供お話大会は今年49回目。白鳩会子供対策部長の加藤恵子さんは「素晴らしい日本語だった。ペラペラの帰伯子弟も増えているが、こちらの子供も負けていない」と全体のレベル向上を強調した。
 今大会には主にサンパウロ州、パラナ州、南麻州などの33日本語教化支部から選抜された代表が参加した。高橋信次翻訳室長(70、二世)は「生長の家の教えの元は日本語。やはり日本語は重要。次代の翻訳者を育てる責任がある」とこの大会に力を入れている理由を説明した。
 27日、日伯両国歌斉唱のあと、前園前光(さきみつ)実行委員長が挨拶し、横山俊彰(としあき)審査委員長が採点基準を説明した。
 体験発表の一番手はアラサツーバの末永博通(ひろみち)さんで、父が知人の借金の保証人になったことから苦労を重ねてようやく完済し、新規事業のピラルク養殖を始めるまでの道のりを力強く語り、大きな共感の拍手が送られた。
 非日系の吉田マリアさんは、大好きだった日本文化を一時捨てるほど悲しい出来事に見舞われたが、昨年8月から生長の家に通い始め、気持ちを入れ替えることができたと表情豊かに喜びを表現した。
 来賓の堀内静香さん(90、福岡)=タボン・ダ・セーラ=は「みなさん素晴らしい話しぶり」と感心していた。12歳で移住し、もうじき渡伯80年。「まだ毎日仕事してますよ。腹を立てないのが長生きの秘訣」と笑った。
 以下順位。【体験発表】1位=岩見貞幸(さだゆき)、2位=渋谷パウミラ、3位=長友(ながとも) 康男(やすお)【スピーチ】1位=上妻(こうずま) 俊弦(としつる)、2位=渡辺恵美子(えみこ)【書き方部門】青年B組1位=野口恵、青年A組1位=房野百合【絵画部門】青年B組1位=小村海帆、青年A組1位=菊地りえか【雄弁部門】青年B組1位=本田かずお、2位=面迫みどり、3位中島歩、青年A組1位=佐藤賢、2位=大貫香り、3位=中島あきな