コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2013年11月12日

 外国人がビザ期限を過ぎて滞在し続けても、当地では国外追放にはならないと最近知り驚いた。犯罪にさえ関わらなければ居ても構わないようだ。何十万人もビザなし外国人がいる現状からすれば、現実的な対処なのか。日本の日本人にとってもビザ取得の煩わしさが、気軽にブラジルへ行けない〃壁〃となっている。
 9日付伊勢新聞電子版によれば、三重の鈴木英敬知事が提案した日伯間のビザ免除を求める提言が全国知事会議で了承された。早ければ来年のW杯に合わせ、まずはブラジル人への短期滞在数次ビザの交付が実現するよう関係省庁に働きかけるという。これを実現した上で、最終的にビザ免除を図るよう促す考えだ。
 知事会の承認がどれほど両国政府への圧力になるか分からないが、嬉しい一報だ。両国間に横たわるビザという壁を一刻も早く、少しでも低くしてもらいたい。(詩)