東西南北

ニッケイ新聞 2013年11月22日

 サンパウロFCの主将で同チームの歴史上に残る選手でもあるロジェリオ・セニ(40)が、20日のモルンビ・スタジアムでの南米杯準決勝第1戦、対ポンテ・プレッタ戦で、ペレが持っていた「同一クラブでの最多試合出場」記録、1116試合に並んだ。1990年から足掛け24年で達成した大記録だが、この記念すべき試合、サンパウロは1—3で大敗した。大粒の強い雨が降りしきる中、サンパウロのディフェンダー陣が相手を止められず、セニの栄誉に花を添えられなかった。今年で引退と囁かれる主将になかなか応えられなかった今年のサンパウロを象徴するような試合だった。
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 20日未明、サンパウロ市北部ジェネラル・エジガール・ファコー大通りで、時速120キロで走って来た信号無視の車が、横断歩道上で22歳のジェシカ・ブエノ・ロドリゲス・ダ・シウヴァさんをはねて死亡させた。ジェシカさんは激突のショックでフロントガラスに埋まった状態で200メートル先まで運ばれた。この車はラッシャ(一般道でのレース)を行なっていた模様。ジェシカさんは4歳児の母親で来年末に結婚を控えていた。就職も決まったばかりで張り切っていたという。
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 メンサロン事件で断罪され、16日からブラジリアの刑務所で服役中の元労働者党(PT)党首のジョゼ・ジェノイーノ氏が21日、軽い心筋梗塞を起こし、病院へ搬送された。同氏は心臓に持病を抱え、7月に手術も受けている。同氏を巡っては下議罷免問題も残っており、議会が最高裁の判決通りに罷免させるかどうか注目されている。