短歌大会に5人が入賞=国民文化祭やまなしで

ニッケイ新聞 2013年11月26日

 山梨県山梨市民会館で10日、「第28回国民文化祭・やまなし」の関連イベント「短歌大会」が開催された。応募作品8千首中、ブラジルからは5作品が入賞した。
 全国および海外から短歌作品を広く募集し、自然豊かな果実の里山梨市において短歌を通して交流を図ると共に、古典文学の魅力を深めることが目的。同大会では、応募作品の表彰式および、総評、記念講演が行われた。入賞作品は次のとおり。
【秀逸作品】
◎佐々木幸綱選
 望郷は移民の持病というけれど望郷は移民の影絵のごとし(西田はるの)
 夕暮の赤き太陽国境のパンタナールの岸に佇む(田口作夫、同作品は島田修三選でも入選)
【入選作品】
◎佐々木幸綱選
 眠りつつふくみ笑いすみどり子を見つつ永住の意志かたまれり(新井均)
◎関戸公子選
 街路樹のうすずみ桜咲き満ちて外国に見る故郷の春(野口民恵)
◎平山公一選
 アマゾンの空に泳ぎて鮭のぼりあまりの広さに憩うひまなし(服部タネ)