芭蕉翁献詠俳句=ブラジルから9人入賞

ニッケイ新聞 2013年11月27日

 伊賀市の芭蕉翁顕彰会が10月、俳聖・松尾芭蕉の遺徳を偲び公募した「第67回芭蕉祭芭蕉翁献詠俳句」において、ブラジルから9人が入賞した。
 一般、テーマ、児童・生徒や絵手紙など計6部門に3万8865点の応募があった。一般部門の投句数は9千2句。受賞作品は次の通り。
【一般の部・特選】
◎星野椿選
 コスモスの句碑に朝夕寺の鐘(香山和榮)
【一般の部・入選】
◎有馬朗人選
 移住地に富士の築山松の花(百合由美子)
◎稲畑汀子選
 待ちかねし喜雨に疲れのどっと来し(百合由美子)
◎宇多喜代子選
 薬草に祖母の匂いや雨季晴間(長島裕子)
◎金子兜太選
 天の川ドラム缶風呂の移民秘話(竹下澄子)
◎倉田紘文選
 寒桜一輪脇芽伸びし先(伊津野朝民)
 コーラスの発表会や小鳥来る(鈴木文子)
◎星野椿選
 桜咲く二つの国に生きて行く(鈴木文子)
 牧場より牧の匂ひの時雨来る(百合由美子)
 三日月の句碑に侍りて返り花(青木駿浪)
【テーマの部・入選】
 流れ星大河目指して消えにけり(佐藤あさ乃)