東西南北

ニッケイ新聞 2013年12月17日

 チリ大統領選でミチェレ・バチェレ氏が大統領に返り咲くことになったが、これで中南米にはブラジルのジウマ大統領、アルゼンチンのクリスチーナ大統領、コスタリカのラウラ大統領と4人の女性大統領が存在することになる。さらに中南米にはジャマイカのミラー首相、トリニダード・ドバコのカムラ首相の2人の女性首相もいる。中南米の女性国家元首の多さは世界的に見ても稀だが、奇しくもその現象は、バチェレ氏が前回(2006年)に大統領に就任して後からだという。「女性の方が〃改革にふさわしい〝という印象があり、汚職イメージがないからではないか」とチリ大学の女性教授は語っている。
     ◎
 かねてから「壊れやすい」との悪評高いサンパウロ市の信号機だが、交通工学公社(CET)の調べによると、今年の1〜9月までに1万3288個の信号機に故障が見られたという。これを時間計算に直すと29分に1個の割合で信号が故障していることになるという。2010年には39分に1個、11年には36分に1個、12年には33分に1個が故障しており、そのペースは年々悪化の一途を辿っている。サンパウロ市交通にとっては、バス・レーンの次の課題か。
     ◎
 バルセロナのネイマールが15日、スペイン・リーグの対ヴィジャレアル戦で2得点を決めて勝利に貢献した。これで11日のチャンピオンズ・リーグでの対セルティック戦で決めたハットトリック(1試合3得点)に続き、2試合で5得点の大活躍で、欠場中のエース、メッシの穴を埋める以上の活躍をしている。W杯への好材料だ。