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ニッケイ新聞 2013年12月19日

 県連の代表者会議で「コロニアを挙げて、W杯観戦に訪れる日本人観光客の受け入れ態勢を」と呼びかけた宮城県人会の中沢宏一会長。さらに話を聞くと「各県の国際交流協会などの推薦を応募条件にすれば、マナー知らずの無礼者を篩いにかけることもできる。日本のしかるべき団体に声をかけていきたい」と意気込んでいた。もし、キャンプ地がサンパウロ市近郊のイツー(イトゥー)なら、まずは日本祭りの宣伝も兼ねて、大歓迎会をする算段が必要か。できれば地元日系団体と共催で盛大にやった方がいいかも。それなら、きっと日伯の大手メディアも注目するのでは。
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 伯日青年会議所の「里帰りプロジェクト」のパネルのお披露目に、日本から駆けつけたJCI国際部委員会代表の山田拓也さんは、当日朝に日本から到着し、お披露目式の後に飛行場へ戻るという超過密日程で来伯した。いわゆる〃弾丸日程〃(銃弾のようにアッという間の日程)だ。「1日未満」の滞在では、滞在時間より往復の飛行機の中の方がはるかに長い…。かつて船で40日余りかけて両国を行き来した先人のことを思うと、時代は変わったものだ。
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 バスコ・ダ・ガマのスポンサーである日産だが、先日のアトレチコ・パラナエンセとの試合で起きたサポーター(トルセドール)同士の乱闘事件を受け、「暴力は企業の価値観として受け入れられない」とスポンサー降板を表明した。それを受けネット上で、バスコサポーターから「日産車を買わない」との声が挙がるという不買騒動に発展したと朝日新聞などが報じている。一部の過激派をどう裁くか、こういう時の毅然とした対処が、それ以外の大半を占めるサポーターの支持を失わないコツか。サッカーとどう関わるかは当地進出の成功の鍵?