Sカタリーナ=草の根協力で7万ドル超=病院に医療機器を供与

ニッケイ新聞 2014年1月15日

 日本政府は草の根・人間の安全保障無償資金協力により、「ノッサ・セニョーラ・ダ・コンセイソン病院 服膣鏡下手術セット整備計画」に対し、総額7万2417ドルの支援を行った。サンタカタリーナ州ウルサンガ市の同病院で昨年11月17日、器材の供与式が行われ、在クリチバ日本国総領事館(当時)の市岡晃領事、アルナルド・ジェズス・ベス・バッチ院長、ジオバニ・マニケ・バヘット名誉院長、ウルサンガ市のルイス・エンヒケ・マルチンス副市長ら、約30人が出席した。

 1927年に設立された同病院は同州南部の第2次保健医療施設として、隣接する7市の住民約10万人に対し、地域医療の中核的医療機関及び救急病院として医療サービスを提供している。毎年800件以上の手術を実施しているが、実際にはこの数倍の患者が外科手術の順番を待っている状況だという。こうした状況を改善するべく、より効率的な手術ができる腹腔鏡下手術セットが供与された。

 マルチンス副市長は、ウルサンガ市を代表して日本政府に感謝の意を表し、「多くの団体から日本国総領事館にプロジェクトの申請がある中、この病院のプロジェクトが選定されたことは光栄に思う」と述べた。

 またバヘット名誉院長は、「この器材供与は住民の健康及び医療環境の向上に大きく裨益する。日本国民および日本政府に心から感謝したい」と述べた。

 市岡領事は「器材が有効に活用され、市民の医療・衛生環境の改善と、日伯両国の友好の絆がより一層強化される事を願う」と期待した。