マチオッリ中将が軍事講演=「日本からも最新技術導入を」

ニッケイ新聞 2014年1月15日

 サンスイ社の平崎靖之社長補佐が企画した「ブラジルの軍事兵器産業に関する講演会」が昨年17日、約40人の聴衆を集めサンパウロ市の広島文化センターで行われた。

 国防省兵器局から、アデリコ・ヴィスコンテ・パルジ・マチオッリ局長(陸軍中将)を講師に迎え、80年代における軍事機器の最盛期や、国内の軍事兵器生産・販売における動向を語った。マチオッリ局長は「近代兵器を国内生産するため、各国の最新技術導入が必要だ」と語り、陸軍はドイツの生産技術を取り入れていると説明した。

 また「政府としても諸外国の技術を導入し国産兵器を輸出する方針としている」と述べ、「南米諸国、アフリカなどの輸出国とはさらなる交流、付き合いを大切にしたい」と展望した。

 平崎氏は軍事関係にも要職を務める日系人がいることに触れ、「日本のテクノロジーを軍事分野でも有効に活用して欲しい。今後の進出に期待したい」と語った。日系人向けに講演を行ったお礼として同局長に対し、羽藤ジョージサンパウロ州議から表彰と、主催者側から日本刀が贈られた。