援協で食生活講演会=参加者50人、関心高く

ニッケイ新聞 2014年1月21日

 サンパウロ日伯援護協会(菊地義治会長)福祉部が16日午前、本部5階の講堂で、栄養士の足立エレナさん(36、二世)を招き「食生活」について講演を行った。女性高齢者を中心に約50人が出席した。

 バランスの取れた食事習慣、水分の摂取量、運動をすることの重要性、薬品との付き合い方など、食事に関わる事柄だけでなく健康を保つための総合的な内容となった。質疑応答では多数の質問が寄せられ、関心の高さが伺えた。

 生まれ故郷のサンパウロ市に帰省中の栄田秋実さん(ときみ、74、二世)=パラグアイ在住=は、当地在住の妹に誘われて講演会に訪れた。「知っていることも多いが、役に立つ内容もあった。食べ物に気を遣う必要があると改めて感じた」と振り返った。

 サンパウロ市在住の勝呂チエコさん(62、二世)は福祉部主催の講演会や体操教室にも積極参加しており、「丈夫な骨を作るため、また太らないようにするための食事方法を学べた。次回の講演にも来たい」と笑顔で語った。

 講師のエレナさんは本紙の取材に対し、「30代や40代の若い人でもバランスの取れた食生活が送れておらず、カルシウム不足になっている。それに肉、米、豆が中心のブラジル食は鉄分を取るにはいいが、揚げ物が多いので油分をとり過ぎてしまう。食事管理に気をつける必要がある」と注意を促した。