日本語をレベルアップ!=基金が大学生研修実施中

ニッケイ新聞 2014年1月22日

本紙編集部を訪れたデニウソン、ギリェルメ、アントニオさん

本紙編集部を訪れたデニウソン、ギリェルメ、アントニオさん

国際交流基金サンパウロ日本文化センターが全伯から日本語学習者を招き、「全国大学生サンパウロ研修」を実施中だ。

毎年1月に実施される。参加者は能力別に2グループに分かれ、日本語を使いながら日本文化や日本事情について学ぶ。各研修の最終日、17および31日に発表会が行われる。

学生らは15日にリベルダーデ区を散策に訪れ、日系諸団体等を訪問。本紙編集部にもデニウソン・オリヴェイラ・フランシスコさん(22)、ギリェルメ・ペドローザさん(20)、アントニオ・ブエノ(24)さんの3人が訪れ、各自のテーマに応じたインタビューを行った。

日系企業への就職が希望というデニウソンさん(パラナ州立マリンガ大学5年生)は、「ここで働くにはどの程度の日本語力が必要ですか」などと質問。科学工学を学びながら、校内の日本語センターに通っている。「アニメがきっかけで日本語に興味を持った。将来は味の素で働きたい」と夢を語った。

ポルトアレグレ州連邦大学(UFRGS)3年生のギリェルメさんは、日本語の翻訳コースを専攻中。「ブラジルは世界で2番目に日本語を話す人が多いと聞いたのに、ポ語に翻訳された本は少ない。卒業したら日本でもっと語学を学び、文学翻訳者になりたい」と意気込みを語った。

UNESP日本語学科3年生のアントニオさんは、日本語学習暦10年目。「村上春樹や吉本ばなななど、好きな作家の本を原文で読める」と日本語学習の魅力を語り、「卒業したら大学院にいって、将来は日本語の教師になりたい」と目標を語った。