大耳小耳

ニッケイ新聞 2014年1月28日

 日本政府が、東日本大震災の復興事業に加え、20年の東京五輪の開催に伴い、建設業の技能労働者が不足するおそれがあるとして24日、関係閣僚会議を開き、外国人労働者の受け入れを拡大する時限的な措置をとる方針を確認したと、NHKが報じている。〃時限的〃と言われるが、日系人を労働力として受け入れるようになって20年以上が経過し、子どもの教育や社会保障など様々な課題が山積し、移民政策のなさが指摘されてきた。〃労働力〃の輸入ではなく、生きた人間の移動を伴うことであることを念頭に、策を講じてほしいものだ。

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 法律情報サイト「ジュス・ブラジル」が昨年10月末に発表した所によれば、今後、当地留学生のビザ手続きが簡易化される。これまでは1年おきの更新が必要だったが、一旦ビザを取得すれば、コース終了まで更新手続きをしないですむようになるという。プロセスの遅れで奨学金をもらい損ねたり、更新のため母国へ帰る費用がなかったりと、不都合を強いられる学生が多かったことが原因のよう。それ以上の詳細は現時点では不明だが、留学を促進するワンステップといえそう。

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 大相撲初場所千秋楽で、魁聖が勝ち越しを決めた。すでに勝ち越しを決めていた臥牙丸に対し、寄り切りで勝利。今場所の成績を8勝7敗とした。昨年の秋場所、九州場所は7勝8敗で負け越しており、勝ち越しは2場所ぶり。近年は前頭上下位を行ったり来たりで、今ひとつ壁を越えられない印象。幸先の良い出足となった今年だが、勝ち越し以上の好成績を期待したいところ。