コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2014年1月28日

 サンパウロ市から2時間弱、バスで揺られるとイトゥーの町に着く。W杯で日本代表が合宿する場所だ。先般、彼らが滞在するホテルを訪れてみた。

 長閑で普通の地方都市といった雰囲気―と思いながら乗ったタクシーの運転手は、「スキンカリオール(今はブラジルキリン)のおかげで、ここ5年ですごく人が増えた。日本代表が来るって聞いて、皆喜んでるよ」と話していた。

 セントロを歩いてみると「カルサーダ・ツノダ」「コスメチコ・ジャポネス」の看板が目に飛び込み、プラッサには「タピオカ・ダ・ジャッパ」。よくあるパステルではなくタピオカを売る日系人女性の姿も。考えてみれば、ホテルのオーナーも日系人だ。

 ブラジルのありとあらゆる場所で日系人が活躍している。日本代表が試合で訪れるナタル、レシフェ、クイアバ各地でも同様に、その雰囲気を感じて欲しい。(詩)