亜国=秋篠宮・同妃両殿下がご訪問=移住協定発効50周年記念=日系社会総出でおもてなし

ニッケイ新聞 2014年2月14日

【らぷらた報知2月11日付け】日亜移住協定発効50周年記念でアルゼンチンご訪問中の秋篠宮・同妃両殿下をお迎えし、日系社会では日系団体連合会(FANA)を中心にして去る1日午前10時より、沖縄県人連合会会館大ホールにおいて歓迎会を催した。叙勲者会、FANA会員団体、都道府県人会、日本語教育連合会加盟日本語学校・維持会、沖縄県人連合会加盟市町村人会の各団体代表が、それぞれ夫人同伴で参加して広い会場を埋め、身近におもてなしをした。

秋篠宮・同妃両殿下は、10時に沖県連会館にご到着された。水上正史大使夫妻、随員10人が同行していた。両殿下が沖県連食堂でご記帳の後、大ホールへ移られると、起立した出席者一同が拍手で歓迎。

高嶋満博さんの司会ですすめられた。米須清文FANA歓迎委員長は「秋篠宮・同妃両殿下には15年前に当地にご訪問を賜りましたが、今回は日亜両国の移住協定発効50周年に当たって再度ご来亜賜り、厚くお礼申し上げます。五世へと世代交代が進むなか、当地の日本人コミュニティーは約5万人。約100の地域日本人会、日本語教育施設、福祉団体、県人会または沖縄県人の市町村人会が存在しております」と申し上げた。両殿下が初訪問されたのは1998年9月末で、日亜修好100周年記念式典の折だった。

さらに「昨年は、ブエノスアイレスで東京都が2020年のオリンピック・パラリンピク大会開催都市に選ばれ、大きな喜びを実感いたしました。2020年の東京オリンピック若者に夢を与え、素晴らしい大会となることを祈っております」と挨拶、日系社会の現況に触れた。

秋篠宮殿下から「日本政府とアルゼンチン政府の移住協定発効50周年記念により、皆様とお会いできたことを嬉しく思います。今後も日本とアルゼンチンの架け橋となることを願い、友好関係がますます深まることを願っております」とお言葉があった。

琉球舞踊の「ゆいゆい」が幼年部児童12人によって演じられた。〃ゆいゆい〃は結びつき、助け合いを意味する。つづいて、杏の会、白百合会の6人が馴染みの深い舞踊「さくら さくら」を踊った。

両殿下と話を交わした人にたずねてみると、「コルドバご訪問のこと、桜を植樹されたことを覚えておられた」(比嘉サンティアゴ・元コルドバ州日本人会会長)、「沖縄はどこですかと聴かれたので、読谷ですと答えた。妃殿下と話せると思ってなかった」(比嘉アンヘル読谷村人会会長)など、みなが近しく感じたようだった。

11時40分、両殿下は入口ホールで両脇に並んだ参加者たちの拍手に見送られて退場された。