東西南北

ニッケイ新聞 2014年2月19日

 17日夜、大サンパウロ市圏オザスコのアパートの13階から、52歳の学校教員が6歳の息子を抱えたまま飛び降り、2人とも死亡する事件が起きた。これは妻(49)との口論の後に起きたという。妻の証言によると、この夫婦は7年前に結婚したが、夫が以前の結婚の際に出来た子供と面会が出来ないことに悩み、それを現在の家庭での自分の息子に当たり、しばしば「こいつを殺す」「この子を連れて出て行く」と言っていたという。妻への暴力も日常茶飯事だったといい、目撃者の話では、息子が泣きながら必死に抵抗する中での心中決行だったという。

     ◎

 17日にブラジリアのマネ・ガリンシャ・スタジアムで行われた国際サッカー連盟のイベントで、ジェローム・ヴァルケ事務局長の記者会見場に置かれたサッカー・ボールに謎のボールが紛れ込んでいた。そのボールにはアギネロ・ケイロス連邦直轄区(DF)知事の2010年の選挙キャンペーン時のポスター写真がプリントされ、そこにはジウマ氏、ルーラ氏の2人と労働者党の党番号を意味する「13」も印刷されていた。このボールはDFの労働プログラムの従業者が作ったものだというが、その真意は?

     ◎

 ジェラルド・アウキミンサンパウロ州知事は18日、カンタレイラ水系から水の供給を受けている市への給水制限の可能性は「今のところ全くない」と語った。同水系の貯水量はこの日、前日から0・1ポイント落ちて18・4%になったが、「市民が節水によく協力してくれている」と知事は語った。貯水率が減ると市民の不安は募るものだが。