東西南北

ニッケイ新聞 2014年2月25日

 いよいよ、先週末からリオ市内やサンパウロ市内でブロッコによるパレードがはじまっている。そんな矢先の23日夜、サンパウロ市のブロッコ・パレードの中心地とも言える西部ヴィラ・マダレナのフィダルガ通りとアスピクエルタ通りで、1台の乗用車がパレードに紛れ込み、7人をはねる事故を起こした。この車に乗っていた夫婦は、当初は仲間意識的な気持ちでパレードに入り込んでいたとか。でも車の乗り入れは禁止されていたため、パレード参加者から「出て行け」とばかりにドアを強く叩かれ、バランスを崩しているうちにはねてしまったという。夫婦は車に乗った状態でリンチにあい、愛車は大破される羽目に。残念ながら、今年のカーニバルは幸先の悪い形で始まってしまった。

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 60年代、ブラジルの映画界で活性化した前衛的な芸術運動「シネマ・ノーヴォ」時代に人気俳優だったアルドゥイーノ・コラサンチが23日、入院先のリオの病院で亡くなった。78歳だった。心臓と肺の疾患で13日から入院していた。アルドゥイーノはネルソン・ペレイラ・ドス・サントス監督の60年代後半から70年代の作品で主演格をつとめた。私生活ではブラジル映画史を代表した女優のレイラ・ジニスやソニア・ブラガの恋人だったこともあった。

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 23日のサンパウロ州選手権で無敗だったパルメイラスは、伏兵ボタフォゴに1―3で敗れ、開幕10戦目にしてついに土がついた。大金星のボタフォゴは全国選手権4部所属ながら、現在サンパウロ州選手権Aグループでサンパウロを抑え首位と絶好調だ。一方、サンパウロはサントスとのクラシコ(伝統カード)を0―0で引き分けたが、応援団同士が乱闘を起こし、死者1人が出る惨事となった。W杯は大丈夫か?