東西南北

ニッケイ新聞 2014年2月26日

 サンパウロ州保安局が24日に発表したデータによると、今年の1月は昨年同月に比べ強盗事件が大きく増加したという。州内は32・48%、サンパウロ市内ではもっと悪く、41・77%の増加となった。サンパウロ市の強盗多発地区ワースト3は、カンポ・リンポ(南部)、セー(中央部)、カッポン・レドンド(南部)となっている。また、殺人事件に関しては、サンパウロ州内は前年同月比1・2%、サンパウロ市内は2・4%上昇となった。数字的には昨年とほとんど同じだが、前年同月比で9カ月減少傾向だっただけに不安は残る。サンパウロ州保安局の中には「警察の効力が落ちてきた」と指摘する声もあるという。

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 今年度のサンパウロ総合大学(USP)医学部にトップの成績で合格したのが、サンパウロ州サントアンドレ出身の34歳の男性看護師、クレイジレーノ・テイシェイラ・シルヴェイラさんであることがわかった。クレイジレーノさんは昨年、合わせて7千レアルの月給だった二つの職業を辞め、医師になりたいという夢を実現するため、倍率62・91倍のUSP医学部の試験にかけていた。「合格したときは嬉しすぎて何日か眠れなかった」と語るクレイジレーノさんだが、こういう医師がもっと欲しい。

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 サンパウロ市やカンピーナスに水を供給する大水源カンタレイラ水系の水位がこの1週間でさらに下がり続け、25日には16・9%と17%を割るに至った。この数日、気温の低下と共に雨は降りやすくなり、24日の夕立でも6ミリの降水量が記録されたが、減少量においつけない状態になっている。かなりの大雨でないと解消できないか。