今も応急仮設住宅暮らし多い=宮城県 村井嘉浩知事

ニッケイ新聞 2014年3月12日

 本日、ブラジル宮城県人会をはじめとする東日本大震災の被災3県人会共催の下、本式典を開催いただきますことに、心から感謝申し上げます。

 時間の経過とともに、震災の記憶の風化が懸念される中、多くの皆様の御尽力により、遠く離れた御地ブラジルでこのような催しが開催されますことは、被災地で復興・復旧に取り組む私たちにとりまして、大変励まされるものであります。

 震災から早くも3年が経過いたしますが、沿岸部を中心に今なお多くの方々が応急仮設住宅などでの不自由な暮らしを余儀なくされており、経済活動の基盤回復についても、まだまだ課題を抱えた状況にあります。

 しかしこうした中におきましても、本県では今年度までに、災害廃棄物の処理が完了する見込みとなるなど、復旧・復興への歩みは着実に進んでおります。

 今後も被災者の生活再生に向けた施設の復旧・復興やまちづくりを一層加速させるとともに、創造的な復興に向け県民一丸となって取り組んでまいりますので、引き続き御支援を賜りますようお願い申し上げます。