在聖総領事館=成田強領事部長が退官=飯田茂さんが後任に

ニッケイ新聞 2014年3月26日

2011年3月から3年間、在サンパウロ総領事館に勤務した成田強領事部長(63、新潟)が退官するにあたり、飯田茂さん(61、埼玉)が就任、あいさつのため本紙を訪れた。

成田さんは欧州、中東、アフリカ諸国が主な海外勤務地で、ブラジル駐在は初めてだった。「潜在力があるから、教育すればもっと伸びそうな国」と〃未来の大国〃であることは認めつつも、「外貨を獲得できるW杯が近いというのに、料金の割にサービスが全然だめ。ホテルでは、いつもこっちがメイドみたいに掃除をやり直さなきゃいけなかった」と当地の現状に苦笑いした。

「日系社会のイベントに行く度に皆さんが喜ばれたのでうれしかった」と振り返った。

飯田さんはこれまでパラグアイ、アルゼンチン、ペルーなどスペイン語圏を中心に勤務。ブラジルは初めてで、最後の駐在となる。「ブラジルの日系社会は、これまでいたペルーの10倍以上の規模。一日も早く当地日系社会について勉強し、皆さんのお役に立ちたい」と抱負を語った。