牛豚の丸焼きに長蛇の列=こどものそのに1500人

ニッケイ新聞 2014年4月1日

食品コーナーに並ぶ来場者

食品コーナーに並ぶ来場者

 社会福祉法人こどものその(谷口ジョゼー理事長)が先月16日、『第13回ボイ・ノ・ロレッテ・フェスティバル』を同施設で行った。約1500人の来場者が豪快に焼かれた牛、豚それぞれ3頭を思う存分味わった。

午後1時からの開会式は、入所者の太鼓演奏で幕開け。約20人が掛け声を揃え、来場者を歓迎した。健康体操やラジオ体操、ビンゴゲームなども行われ、イベントを盛り上げた。
弟が入所しているという貝岐(かいはみ)君江さん(50、二世)は、「弟が洋服を着替えたり、整理整頓など身の回りのことが自分でできるようになったのは、この施設のおかげ。ただ世話をするのではなく、自立させるという教育方針は、家族にとって非常にありがたい」と喜んだ。
ボランティア団体「プロジェクト・アブラッソ」の一員として駆け付けた森田きみえさん(60、二世)は毎週のように忙しく活動しており、「今日も朝9時からだけど、助け合いの精神でみんな楽しくやっています」と声を弾ませた。
谷口理事長は「今年も上出来」と牛、豚の味に満足しつつ、「100人以上のボランティアを始め、皆さんの協力にはただ感謝です。来場者には、施設のことを少しでも知って頂けたかな」と喜んだ。
なお入場料などの収益は、食堂改築費に充てられる予定となっている。