東西南北

ニッケイ新聞 2014年4月8日

6日に行なわれたサッカーサンパウロ州選手権決勝第1戦のサントス対イトゥアーノ戦は、クリスチアンのあげた1点を最後まで守りきったイトゥアーノが勝利し、優勝に王手をかけた。これでイトゥアーノは予選でのサンパウロ、準決勝のパルメイラスについでまたも大金星をあげた。サンパウロ州選手権の醍醐味のひとつは、イトゥアーノのような全国選手権での下位チームが活躍した際、そのチームの主力が「サンパウロ州4強」からスカウトを受け出世することにもあるが、この調子だと、選手権後、イトゥアーノからかなり多くの選手が巣立ちそうだ。決勝第2戦は13日にパカエンブー・スタジアムで行われる。

5日と6日に、サンパウロ市を代表するロック・フェスティバル、「ロラパルーザ」が行なわれ、2日間で15万人の動員を記録した。今年は、昨年までの西部のジョッキー・クラブから、南部インテルラゴス・サーキットに会場を移して行なわれたが、前会場であった「公演中に近くの別のステージからの音が聞こえる」との不満への解消に答えるべく、今回はそれぞれのステージを離した。だが、今度は離し過ぎて、観客がステージ間を行き来するのに何キロも歩く羽目に。なかなかバランスよく行かないものだ。

5日と6日は残暑が厳しく、サンパウロ市での日中の最高気温が30度を超えた上、降雨もなかった。その間にカンタレイラ水系の水位は遂に13%を割って、12・9%にまで落ちた。さらに乾季に入って来た影響で、7日14時現在の湿度は22%まで下がった。同水系の枯渇の時期を一気に早めそうで心配だ。