日本語センター、板垣理事長が続投=新事業でサロンを開設

ニッケイ新聞 2014年4月10日

二期目となる理事会役員

二期目となる理事会役員

ブラジル日本語センターの「第26回通常総会」が先月29日、同センターで開かれ、会員ら70人(委任状41)が参加した。
役員改選では、単一シャッパが承認され、板垣勝秀氏(66、北海道)の続投が決まった。理事会も引き継がれる。1996年から評議員会会長を務めた矢野敬崇氏が退任し、06年から書記を務めていた小松雹玄氏が後任となる。
板垣理事長は「多くの協力者のおかげでやってこれた。引き続き協力をお願いします」と述べ、小松評議会会長は「日本語学習を盛り立てるため、皆さんと議論しながら取り組んでいきたい」と意気込みを語った。
14年度事業計画では新規企画費として16万レアルが計上され注目を集めた。講堂にクーラーを設置するほか、図書室を改装しサロンを開設する。書庫としての機能は残しつつ、教員や生徒が気軽に集まれる交流の場を作るのが目的。
板垣理事長は「1人で勉強はなかなかできないが、誰かと一緒だとやる気も出るようになる」と話す。同センターは女性教員が多いため、女性向けの意匠案を検討している。今年中に完成予定。
2013年度の決算報告では総収入127万7789レ、総支出116万5480レで1万12309レの黒字。
14年度の予算案は新規企画費がかさみ、収入115万5301レに対し、支出が140万2773レで24万7472レと単年度では赤字となる見込みだが、「積極的な活動をするために必要」として承認された。総収支は210万7491レで15年度には70万4718レを繰り越す予定。
新役員は次の通り(任期2年、敬称略)。【理事会】理事長=板垣勝秀、副理事長=諸川有朋(総務)、高橋正剛(財務)、志村マルガレッテ(教育)、立花アルマンド(同)、書記=杉浦マルコス、会計=田中栄一【評議員会】会長=小松雹玄、副会長=坂和三郎、佐藤吉洸、書記=栗崎邦彦、富田博義【監査役会】正監査役=上見ジュリオ、清水オリジオ、藤野琴子【監査役補】大山多恵子、中隅みつこ、奥山啓次