東西南北

ニッケイ新聞 2014年4月16日

 14日、サンパウロ市南部カンポ・リンポで、サンパウロ市で最初となる24時間緊急医療施設(UPA)が操業をはじめた。このUPAはジウマ大統領のプロジェクトの一環として開設されたため、かねてから注目度が高く、初日にあたる14日も長蛇の列が出来たが、院内は大混乱。この日は骨折などの患者への対応には不可欠な整形外科医が不在で、患者の誘導も悪く、診察まで7時間待つ患者もいた。ある患者は朝7時開院のところを6時から並んだが、医師の診察を受けたのは11時、レントゲン撮影が午後3時、肺炎との診断が下って病院を出たのは同4時半だったとか。これでは「緊急」とは言えないが。

サッカーサンパウロ州選手権で全国選手権ランク外から見事優勝を飾ったイトゥアーノだが、15日付エスタード紙によると、レギュラー選手11人のうち、この後もチームに残るのは30歳を超える選手を中心にわずか3人で、残り8人はほぼ移籍しそうだと報じている。彼らの獲得を狙っているチームとして最も名前があがるのはパルメイラスで、フルミネンセやボタフォゴのリオ勢、その他、サンタカタリーナ州や北東伯の強豪なども興味を示しているという。

『百年の孤独』『コレラの時代の愛』で南米文学史上最大の文豪として知られ、1982年のノーベル文学賞受賞者でもあるコロンビアのガブリエル・ガルシア・マルケス氏(87)の癌が、肺やリンパ、肝臓に転移し、危険な状態であることが14日に判明した。同氏はメキシコの自宅でのホスピス・ケアによる治療を望んでいるが、予断は許さない状況だ。