東西南北

ニッケイ新聞 2014年4月17日

 サンパウロ水道公社(Sabesp)は「年内使う分の水は確保できる」と主張しているのに、実際には市内のいくつかの地域で「水が出ない」と苦情が出ている。こうした矛盾がここ最近のサンパウロ市にはあったが、それを裏付ける文書が15日に発見された。それは市役所内で出回っている同公社による文書で、それによると、現在もう既に、深夜0時から朝5時までの5時間のあいだ、サンパウロ市内での給水の水圧を75%落とす対策を行っているという。これを行うと、高いところになればなるほど水が届きにくくなるという。この文書にはサンパウロ市の局長の署名まであるというが、同公社は変らず否定しつづけている。

14日午後10時頃、大サンパウロ市圏ジャンジーラのアントニオ・コンセリェイロ通りで、車に乗っていた母親と息子とその友人が、全員頭を撃たれて死亡した。車を運転していたのは息子で、その友人が助手席、母親が後部座席に乗っていた。警察が駆けつけたとき、母親はまだ生きていたが、病院に運ばれる途中で息絶えたという。市警殺人課が集団殺人として調査中しているが、友人が無職だったこと以外、3人の犯罪歴などについては明らかになっていない。

相次ぐトラブルで完成が心配されているW杯開幕試合会場のイタケロンだが、15日、同スタジアムでのコリンチャンス最初の公式戦が5月17日の対フィゲイレンセ戦となることが正式に発表された。FIFAの管理下におかれる前にもう一試合開催される可能性があるが、くれぐれも問題が起きませんように。