大耳小耳

ニッケイ新聞 2014年4月18日

 当地の美容院でシャンプーすると、水が顔に飛ぶわ、首に入るわ、手つきは荒っぽいわでリラックスできたものではない。一方、美容院「Domi」では、店主自慢のシャンプー台のおかげもあって居眠りしたくなる心地よさ。ロングヘアのカットで230レはやはり高いといわざるを得ないが、土日祝日も営業、時間外対応もOKというサロンはかなり珍しい。「日本を体験できる特別料金」と思えば払う価値はあり?

東京支局時代は相撲を担当していたというNHKの原口記者。現在はモンゴル勢に横綱の座が独占され、欧州やエジプト出身の関取も存在する角界だが、原口さんによれば、1部屋1人という外国人枠が存在するという。国際的広がりに応じ争いも激しく、ブラジル出身力士の誕生に足かせとなっているようだ。またサンパウロ市出身の魁聖については、「人懐っこく人気がある。成績に少しムラがあるかな」と評した。

朝自宅でカフェが飲めないとき、パダリア(パン屋)に駆け込み、カフェとポン・ナ・シャパ(バターを塗ってあたためたパン)を注文する。周囲の注文を聞いていると、「パパイヤとバナナのビタミナ砂糖なしで」とか、「ぬるいカフェ」とかそれぞれに細かな注文をする人が多い。メニューにはないと、断られることはあまりないようだ。ただ、昼食であまり食欲がないとき、「米とフェイジョン抜きで」と頼んでも割引はない。いくつかのバールで頼んみたが同じことだった。臨機応変さ(いい加減さ?)が身上だが、頑なに守る部分もあるようで、バールに見るブラジル人の性質が面白い。