東西南北

ニッケイ新聞 2014年4月23日

 ブラジルでも〃ガボ〃の愛称で親しまれた文豪ガブリエル・ガルシア・マルケス氏の死に対し、ブラジルの有名人も次々と追悼の辞を捧げている。ジウマ大統領は「彼は子供に新しい世界を紹介するように読者を架空都市マコンドへと誘った」とし、ルーラ前大統領はマリーザ夫人と連名で「民主主義のために戦った偉大な南米人」と称した。また人気作家のルイス・フェルナンド・ヴェリッシモ氏は「〃南米〃という範疇で語られることが多いが、国際的に見て偉大な作家だ」と語り、元文化相の歌手ジルベルト・ジル氏は「人は、そこに上る過程こそが最も幸せなことに気づかずに頂上が幸せだと感じる」とのガボの一説を弔辞とした。

4連休も終わったばかりだが、サンパウロ州アチバイアのホテル「カント・デ・ファッチマ」では、スイートルームに「馬と過ごす間」を導入し、これが大人気なのだという。これはスイートの中に馬小屋を併設するもので、値段は1060レアルとかなり高いものだが、支配人によると、部屋の空き待ちに2カ月もかかるほどの大人気だとか。このサービスは3月にはじまったばかりだというから、4連休中にこの間に宿泊できた人はかなり幸運だったのか。

サッカー全国選手権の第1節は19日から開幕し、サンパウロ州4強はいずれも20日に開幕試合を行なった。サンパウロは3―0でボタフォゴに圧勝し、パルメイラスは2―1の逆転でクリシューマに勝利したが、サントスはスポルチに1―1で、コリンチャンスは0―0でアトレチコ・ミネイロに引き分けた。第2節は今週末に行なわれる。