東西南北

 サンパウロ市の水事情に関してダッタフォーリャが5月21~22日に行なった世論調査の結果が発表された。それによると、サンパウロ市民のうち35%が断水を経験し、不自由さを感じたことがある、と答えている。断水の頻度については、15%が「頻繁に起こる」、13%が「よく起こる」と答えている。その実例として市北部のレストラン経営者は、「2カ月ほどから夜10時、最近は夜9時から水が出なくなり、夕食を提供できなくなってきた」と語っている。Sabespは給水制限を行なった事実はないと否定している。なお「未開の水域」を開放したカンタレイラ水系の2日現在の貯水率は24・7%だ。
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 5月29日午後5時頃、サンパウロ市地下鉄1号線のジャバクアラ駅からアナ・ローザ駅までの8駅間で、電車の扉が開いたまま運行していたことが発覚した。この情報は、乗客が録画した映像がテレビのニュースで報じられたことで広がった。これに関し、州鉄道局のアレックス・フェルナンデス局長は「5日に予想される地下鉄デモの対策の予行演習車が誤って使われた」と弁明したが、地下鉄側はこれを「単なる車掌の操作ミス」と説明した。W杯の時期には許されないミスだ。
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 1日の全国選手権第9節、コリンチャンスはイタケロン・スタジアムでの対ボタフォゴ戦でリードしたが、後半42分に追いつかれ1対1で悔やまれる引き分け。新本拠地での初勝利を2戦連続で逃したうえ、首位クルゼイロとの勝ち点差も3点に開き、順位も3位のままだ。W杯に向け、スタジアムにゴーサインが出たのはよかったが。