サンパウロ市でビオフェア開催中=有機・自然商品いろいろ

 環境に配慮した安心・安全な商品を求める消費者の声の高まりを受け、今年も4日から4日間、アグロエコロジーとオーガニック商品を扱う国内唯一の見本市『ビオ・ブラジル・フェア』『ラテン・アメリカBIOFACH』がイビラプエラ公園内ビエナーレ館で始まった。10回目。

8年前から日本でも販売中の「SOB」。廃材等を利用してバッグ、靴等を制作している。写真は創業者のオリヴァン・パヴァンさん

8年前から日本でも販売中の「SOB」。廃材等を利用してバッグ、靴等を制作している。写真は創業者のオリヴァン・パヴァンさん

 化粧品、栄養食品、健康食品など自然商品を扱う「NATURAL TEC」も同時開催。約220の企業が野菜、果物、ジャム、ハチミツ、パン、ビーガン(植物由来)食品、飲料など食品をはじめ、衣類、洗剤、赤ちゃん用品など多彩な商品を出展する。生産・製造業者が卸販売をするため、通常より安価で購入できる。業界の傾向をチェックするのにも最適なフェイラだ。来場見込みは2万2千人。一般人も入場可。

 トラックの廃材などリサイクル素材でバッグや靴を製造する「SOB」の創始者オリヴァン・パヴァンさんは、「意識の高い消費者が増えてきて、手ごたえを感じる。8年ほど前から日本にも輸出しているが、向こうでも反響が良くてリピートして頂いている」と笑顔。

 有機食品の「高岡」は、イアラス市の農場で生産した果物やとうもろこしを中心に出展。持続可能な都市建設「アルファービレ」の創設者、故・高岡庸次郎氏の長男マルセロさんが経営する「タカオカ・グループ」の一事業だ。コストと時間がかかることから、市場にあまり出回っていない果物に力を入れている。
 農場管理者のデニス・コラッツァ・デ・アルメイダさん(38)によれば、元々同農場で営んでいた大豆栽培や畜産業が、外注によるサトウキビ栽培に取って替わったため、農家に新たな職を提供するため有機農業を取り入れた。
 今回は鮮度の長持ちする新パッケージも紹介。デニスさんは「従来のパッケージだと食品が一週間程度しか日持ちしないが、新パッケージだと15~20日も日持ちする。電子レンジでも直接使える」とアピールした。

「日本に行ってみたい」と語るNaturelle販売員の玉城さん

「日本に行ってみたい」と語るNaturelle販売員の玉城さん

 2年半前に設立した国内初のオーガニック・アイスクリームメーカー「La Naturelle」は、アサイー、マラクジャなど果物味6種とポウパ(ミキサーで水と混ぜるジュースの素)を販売。創業者の一人は、冷凍食品を専門とする沖縄系二世の玉城正吉さん。
 当日は娘のルイーザさん(27、三世)が訪れ、「アイスは全て牛乳・化学添加物不使用。原料から全て、厳しい検査に通った商品です」と勧めた。

 各種フォーラムや、ベジタリアン料理フェスティバルなども開かれている。4日間とも開催時間は午前11時~午後7時まで。入場無料。入り口はイビラプエラ公園のポルトン3。

 

#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */