草の根協力=希望の家に介護ベッド=入居者の高齢化受け

 在サンパウロ日本国総領事館(福嶌教輝総領事)が1日、希望の家福祉協会において、草の根・人間の安全保障無償資金協力による「イタクアケセツーバ障害者施設用電動式介護ベッド機材整備計画」の供与式を行った。
 上村ジャイロ同協会理事長は「身体障害者の高齢化や高血圧・糖尿病を患う入居者数の増加で、電動式介護ベッドの必要性が生じていた。日本国政府の協力に感謝したい。このような協力は我々の活動の励みになる」と謝辞を述べた。
 福嶌総領事は「障害者の快適で安全な生活の手助けとなることは、我々にとって大きな喜び。この協力を通じ、日本とブラジル日系社会の繋がりがより一層深まれば嬉しく思う」とあいさつした。
 同施設に医師として10年間従事したマモル・ナカシマ市長も出席し、「様々な身体障害者施設を見て回ったが、希望の家ほど入居者のことを第一に考える施設はない。支援してくれた日本政府にも感謝」と述べた。
 同協会は1970年に設立され、現在は73人の知的・身体障害者の保護、教育及び医療的サポートを行っている。当初は日系人の心身障害児童の保護を目的としていたが、その後児童の成長に伴い大人の入居者が増えた。非日系の保護も行う。