「ここはまるで日本のよう」=留学生企画のW杯応援会=第2戦300人が熱視線送る

 サンパウロ州立総合大学(USP)で学ぶ日本人留学生らが中心になって企画した、サッカーW杯の日本代表観戦会が19日、サンパウロ市の北海道協会会館で行われた。第2戦のギリシャ戦に声援を送り、「今度こそ勝利を!」と意気込む駐在員家族ら約300人が詰め掛けた。
 ボランティアで参加した留学生の三好佑樹さん(20、東京)は、「友人に誘われ手伝っています。日本人の来場者も多くこの会場内はまるで日本のよう。第3戦には現地観戦に行くので、望みをつなぐためぜひ勝利を」と期待をこめた。
 テレビ中継から聞こえる現地のニッポンコールに合わせ、会場からも大きな声援が送られたが、惜しくも0―0の引き分け。最前列で観戦した、サンパウロ日本人学校に通う堀本幸太郎くん(11、福岡)は、「特に好きなのは内田選手。後半すごくがんばっていた。引き分けたけど、次がんばってほしい」とエールを送った。
 日系人を夫にもつ宇都宮あかねさん(41、愛知)は家族で来場し、「勝利できなくて残念。日本人だからか、会場の雰囲気はちょっとおとなしかったかも。ブラジル人に負けない熱い応援をしないと」と話した。
 会場入り口で受付と抽選準備などを手伝った、山城タミーさん(21、三世)と高野優美さん(同)は、「初戦の倍くらいの入り。結果はすごく残念だけど盛況なのはうれしい。あまりに忙しいので、じっくり見られなかった」と充実の表情を見せていた。
 観戦会は第3戦24日にも行われる。場所は同協会(Rua Joaquim Tavora, 605, Vila Mariana)で、午後2時開場。入場無料だが、料理は一品持ち寄り、飲料は有料で持ち込み禁止。問い合わせは担当者(11・3271・4748、同・96336・8833、pc.msg@live.jp)まで。