■ひとマチ点描■サッカー界のサンタクロース=世界の子どもに笑顔を

 サッカー日本代表サポーターの村上アシシさん(本名・敦伺)さん(36、北海道)は、サッカー界のサンタクロースだ。日本代表の応援に駆けつけながら、試合会場となる3都市を中心に、子どもたちにボールを届けて回る。
 経営コンサルタントによって半年で稼いだ金で半年世界を旅する「半年仕事・半年旅人」のライフスタイルを貫く〃自遊人〃。2009年から南アW杯に出場する32カ国を巡る「世界一蹴の旅」を敢行し、同名の書籍も上梓した。
 10日には援協傘下の児童福祉センター「奄美事業所」にボール5個を寄付。レシフェでは、道行く子ども達にボールをプレゼントした。オリジナルTシャツを販売(www.football-plaza.jp/shopdetail/000000006621)して資金を捻出。「サッカーは世界を繋ぐ」をコンセプトに、世界の子どもたちに笑顔を届ける試みだ。
 「予想以上に子供たちが喜んでくれて、とても嬉しかった。単に日本を応援するだけでなく、複雑な事情を持ったこの国の、W杯の恩恵を受けない人々もサポートしたい」。彼のこうした思いから、さらなる支援の輪が広がるかもしれない。
 旅の活動報告は、随時ブログ(atsushi2010.com)にアップされている。(祐)