ADESC日帰り旅行=60人がピラールで交流会

 農協婦人部連合会(ADESC、西村千世子会長)が5月27日、恒例の日帰り旅行を行った。ピラール・ド・スール市の支部を訪ね、農家見学や交流会を開催した。
 同日早朝に元会長・上芝原初美さん宅に、カッポン・ボニート、インダイアツーバなど地元部員も含め約60人が参集。朝食後にAPPC(Associacao Paulista dos Produtores de Caqui)会長の牛腸ジュリオさんの果樹園へ。3人の家族と数人の従業員で、柿やリンゴ、デコポンなどを栽培している。
 牛腸さんは「安定した利益を得るために果物は最適。必要なことは土壌作り、行き届いた手入れ、剪定技術にある」と説明。「子どもたちには小さいうちから農業の良さを伝えて、後継者を育てたい。さらに別の地域、国外の農業を見せることも重要」とも話した。
 一行はその後、15年前から水耕栽培を行う間嶋啓さんの農場へ向かった。導入当初に不安はなかったかとの質問に、間嶋さんは「大きな投資をした以上、後悔する暇もなかった。前に進むだけ」と笑った。
 家庭の事情などで長期旅行に参加できない人のための日帰り旅行。参加者からは「あと10年若ければ私も水耕栽培をやりたい」「ほかの果樹園もぜひ見たい」といった明るい声が聞かれた。