邦人殺傷で容疑者2人拘束=エクアドル内相が明らかに

 【リオデジャネイロ共同】南米エクアドルの最大都市グアヤキルで昨年末、新婚旅行中の人見哲生さん=当時(30)=夫妻が銃撃され死傷した事件で、セラノ内相は1日、自身のツイッターで、新たに容疑者2人を拘束したことを明らかにした。
 地元捜査当局は今年1月、2度にわたって計18人を容疑者として拘束したが、その後の捜査でいずれも関与していなかったことが判明した。今回拘束した2人も今後の捜査が焦点となりそうだ。
 在エクアドル日本大使館は2日「現時点ではエクアドル政府から情報提供がなく、把握していない」と述べた。
 2人は銃を所持しており、内相は「専門家の捜査の結果、犯行に使われた銃と断定した」と述べた。1月も同様の発言を行った後、関与の可能性が低いと判断されたことから、今回もどの程度詳細な鑑定が行われたかは不透明だ。
 夫妻は昨年12月28日夜、高級ホテル前からタクシーに乗り、後から乗ってきた2人組に襲われて人見さんが死亡、妻が重傷を負った。当局は1月15日に10人を拘束。同月28日にも8人を新たに拘束したが、いずれも容疑を否認。押収した銃と銃弾も一致せず、関与の可能性は低いと判断した。(了)