日本祭り・郷土食ブース=(上)=古里の味、楽しんで!=非日系人にも浸透進む

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 日本祭り目玉の一つは、各県人会の提供する「郷土食」。地元名産の自慢の一品を販売した。海の幸やデザートなどなど、ニッケイ新聞取材班が各自気になったバンカを食べ歩き取材した様子を2回に分けて紹介する。

 北海道といえば、海の幸。焼きたてのイカやニシンの芳しい香りに惹かれてか、同協会のブースの前には朝早くから人だかりができた。
 「土曜日は4時すぎに売り切れた。ニシンなどは独特の味だけど、非日系にも人気です」と青年部リーダーの鈴木幸(29、二世)さん。「非日系も他県系人も大歓迎」という、同協会で活動するYOSAKOIソーランの若手メンバーが販売活動を支えている。祭りを通してチームワークも一層強化されたよう。
 富山県人会のブースの前では、「ここの天ぷらはエビ5匹いり!」「コロッケっていうのは…」と客寄せに精を出す平松修副会長の姿が。
 試食しては改良を繰り返した自慢のレシピとか。中身はほくほく、衣はさくさくという好バランスの一品だ。威勢の良い宣伝活動が功を奏してか売れ行きも上々、土曜日だけでコロッケ800個を売り切った。
 森の幸が豊富な長野では、「椎茸ご飯」を初出品。椎茸を贅沢に使って出汁をとったコク旨ご飯だ。非日系にも喜ばれ、土曜日だけで160パックを売り上げた。
 京都県人会のお馴染み「みたらし団子」は、漫画好きの非日系に人気を呼んだ。同会の販売活動に協力した力行会の福島清美理事は、「コスプレした若者が『漫画で見て団子に憧れた』と言って、よく食べに来たわ」と思いがけない漫画の影響力に目を見張った。
 深夜3時から仕込んだという鳥取県人会の大山おこわは、栗や鳥肉、牛蒡など具沢山の逸品で、午後1時には売切れてしまうほどの人気ぶり。「甘すぎない味付けが難しかった」と話すおこわ担当の末長勇美子さん(63、熊本)は、好調な売れ行きに満足した様子だった。
 香川は名物の讃岐うどんを販売。麺は輸入ものだが、ダシは県人会長の母・香川ツネヨさん(77、二世)が仕込んだ。煮干、カツオ、昆布にしいたけ等で出汁をとる秘伝のレシピだ。「毎年好評を得ている出汁の配分は私の塩梅です。今年も上々の出来じゃないかしら」とはにかんだ。