世界最大級の日系イベント「日本祭り」

 サンパウロで毎年開催されている世界最大最大級の日本文化イベント「フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)」が、7月4日から6日にかけて今年も開催されました。
 この日本祭りは、サンパウロにある各県人会で構成される「ブラジル日本都道府県人会連合会」が主催しています。サンパウロの県人会といえば、W杯中、日本からのサポーターに県人会館を開放したり、日本代表戦観戦イベントを開催したことを日本で耳にされた方もいらっしゃるかもしれません。
 今回で17回目を迎えた日本祭り。実は、今年の開催は会場使用料高騰などによる赤字のために、開催が危ぶまれていたんです。ニッケイ新聞でもその進捗状況が随時伝えられ、日本祭りを楽しみにしていた私も心配していました。最終的には交渉によって大幅に使用料が割引され、多くの企業や団体の協力を得て無事開催に至りました。
 私が日本祭りに行ったのは、昨年に続き今回は2度目。駐車場に続く道から渋滞するほどの人気なので、10時の開場時間より30分程早く到着。入り口で、大きな鳥居が出迎えてくれます。
 まずは43の県人会と団体が出店している屋台をざっと見て周り、どこに何があるかを把握。それぞれ、自慢の郷土料理を提供しています。そして、食べたいものを頭の中でリストアップ。朝一番でまだ空いているうちに座席を確保し、買い出しへ。餃子、お好み焼き、甘酒、きりたんぽ、チキン南蛮、苺大福、アイスクリームてんぷら・・・。ああ、止まらない!

#gallery-1 { margin: auto; } #gallery-1 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-1 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-1 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */

 その後は、屋内イベント会場へ。茶道、生け花、書道など日本の文化を紹介するブースや、日系企業などのブースなどがあり、こちらも大賑わい。ニッケイ新聞と、提携紙静岡新聞の共催による『富士山写真展~世界文化遺産となった日本人の魂と文化』にも多くのブラジル人が訪れ、美しい富士山の姿を堪能していました。

#gallery-2 { margin: auto; } #gallery-2 .gallery-item { float: left; margin-top: 10px; text-align: center; width: 33%; } #gallery-2 img { border: 2px solid #cfcfcf; } #gallery-2 .gallery-caption { margin-left: 0; } /* see gallery_shortcode() in wp-includes/media.php */

 まだ日本に降り立ったことのない5カ月になる息子に富士山を見せながら、写真に収められたその変化に富んだ富士山の表情に改めて心打たれたのでした。

プロフィール

竹内 香苗(たけうち かなえ)。愛知県出身のフリーアナウンサー。約10年間過ごしたTBSでは『はなまるマーケット』『朝ズバッ!』などに出演。夫のブラジル赴任に伴い12年に同局を退社し、ホリプロに所属。同年11月よりサンパウロ市に滞在している。