大耳小耳

 未完のまま行なわれた移民史料館内のエレベーター落成式は、三井住友銀行・國部頭取の来聖に合わせ強行された。もちろん本来は完成予定だったが、「業者の怠慢によって間に合わなかった」と同館職員もあきれ気味。天井も設置されず、いまのところ稼動はまだ先だ。遅延を逆手にとって、安倍首相の「乗り初め」に期待したい。W杯の競技場同様、ギリギリまでは遅れるが、最終的には大講堂改修も間に合う?!
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 ブラジルパライバ州ジョアン・ペッソア市で19~25日、「ロボカップジュニア世界大会」が開かれる。「2050年までに、W杯チャンピオンチームに人型ロボットで勝つ」という野望の下、世界各地からチームが集結、サッカー対戦をメインにロボットの性能を競う。約40の国や地域が参加した昨年のオランダ大会では、日本は好成績を収めた。W杯では予選敗退と振るわなかったが、頭脳勝負のロボット対決なら優勝も夢じゃない?
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 本紙付近の飲食店で昼食を取っていたら、20代の東洋系女性が中国語訛りのポ語で話しかけてきた。台風で壊滅したハイチの写真を貼った手帳には、何人かの人物名と10~20レ程の寄付金額。首から下げたカードを見せ「ボランティアで募金を集めている」と言う。この女性、よく見ると見覚えがあった。半年ほど前にも同じ活動をしていたと思い出して断ったが、周りのブラジル人も「前にも見たよ」と相手にせず。親切心を利用した募金詐欺のようだ。東洋街を訪れる方は気をつけて。