オーリャ!

 文協ビルの移民史料館内に、8―9階をつなぐ障害者用エレベーターが設置され、14日に落成式が行われた。そこで、幾つかの興味深い状況と遭遇した。
 〃落成式〃と言いながらエレベーターは未通。当地的にはそれは「仕方ない」としても、当日の式次第はテープカットと目録譲渡のみ。「写真撮影」の機会があるだけで、主催者側から「挨拶」のような自発的コメントは一切なかった。
 支援した日本企業関係者に感想を求めると、「本社の許可なく発言できない」との返答…。出席者紹介も、挨拶も、コメントもない。言ってみれば「写真だけでどう報じるの?」との疑問が残る。そんな中で、結果は16日既報の通り。
 気を配りすぎるぐらいの日本企業の体質も、当地のあけっぴろげな風潮からすると腑に落ちない。両国の良い側面が共存し、互いに補う関係が望ましいのだが。(祐)