東西南北

 27日のサッカー全国選手権はサンパウロ市を代表する3チームが注目された1日だった。イタケロン・スタジアムでは、同スタジアムでははじめてとなるコリンチャンスとパルメイラスによるクラシコ(伝統カード)が行なわれた。敵地でのパルメイラス応援団が暴れないよう、試合前は彼らの入場を軍警が厳重に監視し事なきを得たが、試合が0―2で敗れると、暴れて椅子数席を破壊して帰った。一方、サンパウロFCは同チームが生んだスター、カカーが11年ぶりの復帰試合の対ゴイアス戦がゴイアニアで行なわれた。カカーは早速1点を決めて貫禄を見せたが、試合は1―2で敗れ白星で祝えなかった。
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 昨年5月に発表された、サンパウロ市地下鉄2号線コンソラソン駅と4号線パウリスタ駅の連絡トンネルの建設の開始が遅れ、来年に入ってからになりそうだという。パウリスタ大通り最大の繁華街にあるこの2駅間の新連絡通路は、ピーク時には1時間につき2万4千人が集まることから緩和の必要が叫ばれ、もうひとつの連絡トンネルが作られることになっていたが、新しいトンネルの収容人数を何人にするかで話がまとまらず工事ができないという。緩和されない状況が続く方が問題だが。
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 26日に最高気温が昨年の8月以来最低となる15・1度を記録するなど、先週末は典型的な冬空だったサンパウロ市。きのう28日も厳しい寒さは続いたが、予報では、きょう29日から雲が晴れて暖かくなるという。快適な気温の方が市民としては嬉しくはあるが、水不足のことを考えると、先週末にもっと雨が降ってほしかった。