大耳小耳

 バストス文協の真木勝英会長によれば「デカセギ帰りの人とは全然つながりがない。会員になってほしいけどイベントにすら来ない」。若い世代のコロニア離れは同市も例外ではない。本場の日本文化に触れ、最新の日本事情を知るデカセギ帰りを、いかにコロニアに吸収するか。今が各地の文協の工夫のしどころ、踏ん張り所のようだ。
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 バストス文協でパソコン教室を開く阿部五郎さん。62歳の時にワープロの独学から始め、パソコンも使いこなすようになった。教室に通うのはほぼ70代の高齢者で、「日本語を勉強したいけどチャンスがなかった二世が通っている」という。会話はできるが書くのが困難という人に、自動で漢字に変換してくれるパソコンは日語学習にぴったりとか。