ポルト・アレグレ=日本祭り5万人来場で大盛況=姉妹都市金沢と交流深まる=実行委員会組織して本格化

 南大河州ポルト・アレグレ市の軍警学校で「第3回ポルト・アレグレ日本祭り」が16、17日に開催され、約5万人の来場者で賑わった。同日本祭り実行委員会(日野原ペドロ会長)主催。伝統的な日本文化が展示、披露されたほか、アニメイベント「AMIME・BUZZ」も同会場内で行なわれ、日本文化を幅広く楽しめるイベントとなった。日野原会長は「好天にも恵まれ、大勢の方に楽しんでもらえて良かった。今後も関係者一同、団結して続けていきたい」と語った。

閉会式で行われた百万石音頭盆踊り

閉会式で行われた百万石音頭盆踊り

 16日午後2時の開会式には、フォトチナ・ジョゼ市長やカルロス・ゴメス州議会議員、在ポ・アレグレ領事事務所の後藤猛領事、ウンベルト・サントス大佐らが出席。姉妹都市の金沢市から同市民謡協会理事の瀬尾明美さんが参加し、鏡開きを行った。
 フォトチナ市長は「文化は距離を越えて結びつきを強める。日系人、金沢市と縁が深くなることは嬉しい」と開催を喜び、来年11月15日の第1回金沢マラソンへの参加の意向を示した。
 約600人が入る中庭には、特設ステージ設けられ、空手や剣道、少林寺拳法の演舞、カラオケや民舞など両日で32の演目が披露された。
 注目を集めたのはサンパウロ州タウバテから参加した海藤三味太鼓のショー。「斎太郎節」や「長者の山」など伝統的な曲目に加え、ベースやキーボードなどの現代楽器と三味線を組み合わせたオリジナル曲を披露すると、満員の会場から大きな拍手が送られた。ルイス・ネイケさん(25)は、「昔からの音楽を現在まで引き継ぎ、それを進化させていることに感動した」と興奮気味に感想を語った。
 中庭に面した四方の部屋には、書道や華道、盆栽など文化スペースが設けられた。初めてブースを開設した金沢市国際交流課弥村圭一主事は、「日本祭りをきっかけに両市の交流が復活した。工芸品に興味を持ってくれる人も多く、帰国したらしっかりと報告し、来年も色々な形で協力したい」と意気込んだ。
 「和食」がテーマの今回、広場では手巻寿司や焼きそば、お汁粉、どら焼きなどが販売された。サントス大佐は息子マラウスさん(21)と焼きそばや焼き鳥を食べ、「和食は見た目も美しく、甘いタレと肉の組み合わせが凄く良い」と満足した様子だった。
 「AMIME・BUZZ」には、若者を中心に多くの来場者があり、漫画やアニメのコスプレをした来場者も多く見られた。主催者のハファエル・ブルンさん(23)は「大好きなのは漫画やアニメだけど、伝統文化も大切。日本祭りとはこれからも一緒にやっていきたい」と喜んだ。
 3回目の開催となる今回は南日伯援護協会、ポルト・アレグレ日本文化協会、同地商工会議所、同地青年会、同地婦人会の代表者が実行委員会を組織し、本格的な運営体制を整えた。同地日本語学校の大澤秀子校長は「実行委員会の設立で、日本祭りも軌道に乗った感じがする。コロニアの皆が協力してくれた。いつかは、サンパウロ市の日本祭りのようになるかも」と期待を語った。

 

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