大耳小耳

 平和パレードを終えた本門佛立宗一行は、午前11時から日教寺春祭りへ。会場では日本食販売や日舞、和太鼓のほか、木村日覚導師の来伯記念講演も。その他、一般向けに仏教の歴史などの説明会や、題目唱和の体験会といった活動を行なっていた。平和パレードに加え、日本ではあまり盛んでない仏教布教活動が、当地では活発に行なわれている様子を目の当たりにした日本の若手教務らは、どのような刺激を受けただろうか。
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 池坊華道会のブラジル会員は、4支部合わせて300人ほど。最も盛況だった80年代は千人もが愛好していたとか。派遣講師の清水新一さんによれば、「敗戦国なのに急激な経済成長を遂げたことで、日本の根底にある文化に世界が関心を持った」ために当時強い興味をもたれたとか。でもバブル崩壊を境にブームは下火に…。日本文化普及も企業の海外進出も、呉越同舟的な部分がある。親日度が高く、日本文化好きな非日系が多いブラジルは、まだまだ〃有望市場〃のようだ。