草の根=こどものそのに5万ドル=食衛生面の環境改善に

 在聖日本国総領事館(福嶌教輝総領事)が「草の根・人間の安全保障無償資金協力」により先月27日、社会福祉法人こどものその(頃末アンドレ理事長)に対し、4万8061米ドルを限度とする資金供与を行なった。資金は施設の厨房及び食堂機材の整備に充てられる。
 式典には福嶌総領事、安部順二連邦下議、羽藤ジョージサンパウロ州議ら約80人が訪れた。頃末理事長は「これで入居者の日常生活が改善される。職員や市民、企業や団体に支えられている施設だが、その上日本政府からも協力を頂いたことに感謝の気持ちと敬意を表したい」と謝辞を述べた。
 機材のほとんどは過去に寄付された木製で、老巧化及び破損が顕著であったことからステンレス製に交換する必要があった。厨房及び食堂の設備を整えることによって、伯厚生省ANVISAの基準を満たし、食中毒などの危険性も軽減される。