大耳小耳

 ブラジル筝曲宮城道雄の会主催の演奏会に出演するアレサンドロ・アギアールさんは、10代のころに日本の文化や伝統音楽に傾倒し、青年時代に日本語を学び始めたという親日家。琴の音色に魅了されるも、バイア州在住とあって入手も難しかったため、ギターを琴風に改造して練習していたとか。高校生の時にサンパウロ市の琴指導者らの知己を得て以来、同会との交流が続いている。
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 年額130万円に上る学費等は全額免除、奨学金まで支給される東京農大留学制度。帰国後は起業したり、積水化学や三菱商事、伊藤忠など有名進出企業に入社したり、在ブラジル日本公館やアニメ会社マウリシオ・デ・ソウザ・プロダクションに就職したりと多方面で活躍中。さらに帰国者の半数近くはブラジル農大会の会員になるため、同会自慢の留学制度だ。母県との交流や若者呼び寄せを図る県人会にとっても、参考になるのでは。
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 岐阜市柳ヶ瀬商店街で7日、「第1回柳ヶ瀬サンバカーニバル」が行われた。中日新聞によれば、サンバグループ3団体、総勢約250人が出演。シュラスコ屋台や在日ブラジル人バンドのライブもあり、好評だったようだ。日伯友好の証として、ブラジルの独立記念日にあわせて開催したというから気が利いている。恒例行事として長く続く事を期待したい。