MNグループ松田氏「利他の心で」=憩の園 20年の支援に感謝状

 プロポリスなど健康補助食品の製造・販売、食品分析センター及び、ラーメン店経営など多角的な事業展開を進めるMNグループ(本社モジ市)のオーナー会長である松田典仁氏(77、群馬)に対し、憩の園(吉安園子理事長)は17日、松田会長が1994年以降、毎年経済的支援を行ってきたことに対し、感謝状を贈呈した。
 ブラジル盛和塾開設で来泊した稲盛和夫氏(京セラ名誉会長)が同年に訪問のさい、多額の援助を行った事に感動したことが発端。「先駆者に感謝し恩を返す意味と、稲盛塾長の説く利他の心を実践する意味で20年続けてきた」と話し、率いる同グループについても「稲盛哲学のおかげで、全従業員が物心両面の幸せを追求し、毎年成長することができた」と満足気な表情を見せる。
 吉安会長(86、二世)は、「松田さんのような縁の下の力持ちのお陰で、これまで憩いの園はやってこれた」と話す。
 「夢なき人生は無に等しい。永年住むモジ市への『感謝の気持ち』を2年以内に実行する計画もある」との言葉からは、強い信念と哲学をうかがわせる。すでに喜寿。「働くことが趣味」というバイタリティは衰えることを知らないようだ。