池坊ラ米橘支部=30周年記念誌を刊行=サライバ書店で記念会

 華道家元池坊ラ米橘支部(田中凉華支部長)が27日午後7時半から、ショッピング・パチオ・パウリスタ内のサライバ書店(Rua Treze de Maio, 1947, Bela Vista)で、支部創立30周年記念誌『IKEBANA IKENOBO ― O Caminho das Flores』(Clemente e Gramani出版、111頁、120レアル、英ポ両語)の記念刊行会を開く。午後9時半まで。
 池坊の歴史から同支部の普及活動に至るまでを、田中支部長とアナ・マンテガッツァ副支部長が中心となって執筆した。教授陣による古典から現代までの多彩な作品がカラーで楽しめる。30年間生け花の普及に携わってきたアナさんによる発案で、刊行が決まった。
 田中支部長によれば、ブラジルで生け花に特化した本が出版されるのは初。国外での販売も見越し、英訳も付けられた。「華道というのは、花をただ生けるのではなく、華道という芸術を通して崇高な精神を培うもの。だからこそ人々を魅了することができる。少しでも多くの人に、日本の伝統である華道を習って頂きたい」と話し、来場を呼びかけた。
 問い合わせは田中支部長(11・5584・7348)まで。