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 伯日商議所の平田藤義事務局長が先月訪日した折、昨年から日伯相互のビザ要件緩和を訴えてきた三重県の鈴木英敬知事を表敬訪問した。鈴木知事が日ブラジル会議員連盟の麻生太郎氏や知事会への働きかけが下地となり、今回の安倍総理の来伯時に実現した流れだ。商議所サイトによれば、地元新聞社の取材に対し、平田さんは「『人』の動きを抑制する長い歴史にこれでようやく終止符が」と喜びのコメントをしたという。来年の外交120周年で相互往来を加速させ、再来年のリオ五輪で最高潮にしたいところ。
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 外国人向け県情報発信サイト「Mie Info(mie.portalmie.com)」を通じ、鈴木県知事は「訪伯から一年。これほど短い期間で成果が出るとは」と驚きを見せ、期待できる観光者増に伊勢神宮、忍者発祥の伊賀市、F1でお馴染み鈴鹿サーキットを挙げている。後はビザ緩和に関する政府間交渉が終わるのを待つばかり。外務省筋によれば「年内には実現」という見通しらしいが…。