聖南西お話学習発表会=39人が学習の成果披露

 聖南西教育研究会(渡辺久洋会長)主催の「お話学習発表会」が、23日にカッポン・ボニート文協会館で行われた。同地区のイビウーナ、ピエダーデ、ソロカバ、ピラール・ド・スール、コロニア・ピニャール、レジストロ各市文協の日本語学校7校が参加、会場には生徒や保護者だけでなく地元住民の姿も見られた。
 各校生徒の絵や毛筆作品が展示された会場で、午前9時半に開会式が行われ、渡辺会長、カッポン・ボニート文協会長の柿原隆幸氏が挨拶。聖南西文化体育連盟教育部長の菱沼利明氏は、先日ノーベル平和賞に選ばれたマララ・ユスフザイさんの演説を引用し「一本のペン、一冊の本、一人の教師が世界を変えることができる」と教育の重要性を訴えた。
 午前のお話の部は、各学校から選ばれた7~16歳の代表者39人が発表を行った。新任教師によるリラックスタイム(●何?)も交え、終始和やかな雰囲気のなか発表は進み、生徒らの緊張しながらも気持ちの込もった発表に、聴衆は聞き入った。
 松下香さん(16)は、「昔は嫌いだった日本語の勉強が今は好きになった。ウセンス日本文化センターで日本語を勉強することができて幸せ」などと発表、桧山せいじ君(13)や、玉田ナタシャさん(15)は友達の大切さを、椎木愛野(あや)さん(12)は、8月に行われたレジストロ平和灯篭流しで鑑賞した原爆映画に対する感想や衝撃を発表した。
 午後の出し物の部では、各学校が踊りや合唱、劇など12の出し物を披露し、勉強以外の活動にも力を入れている同地区日本語学校の特色が垣間見られた。
 その後、表彰式が行われ、お話の部の学校代表者へ賞状と記念品が贈られた。8月に行われた聖南西作文コンクールの学校代表者の表彰も行われ、その全作品を掲載した作文集「みらい」が各学校に配布された。