日伯両国郷愁の出会い=祭囃子とサンバが共演

 日伯の伝統リズムが合体する「まつりばやし・ミーツ・サンバ」(後援=国際交流基金、ブンバ出版)が21日午後7時から、サンパウロ市リベルダーデ区の静岡県人会(Rua Vergueiro, 193)で開催される。入場料10レアル(当日券のみ)。
 中心人物は、プロのドラマーとして渡辺貞夫やパット・メセニーらと共演した経験があり、小野リサがデビューした際のプロデューサーでもある吉田和雄氏。例年80万人以上の観光客でにぎわう「川越まつり」(埼玉県川越市)に子どものころから参加し、囃子連「竹生会」で練習をつんだ。同氏はまつりばやしと伯音楽との間に大衆芸術としての共通性を見出し、両者が競演する公演を企画するに至った。
 64歳の吉田さんを最年少とする竹生会現役メンバーによる笛・太鼓の音色と「トキオ・パン・ボッサ・トリオ」(山田園恵:スチールパン、山根幸洋:ベース、吉田和雄:ドラム)の伯音楽が融合する。ゲストにマルチプレーヤーのフィロー・マシャード氏を迎え、「マシュ・ケ・ナダ」「上を向いて歩こう」「屋台」「仁羽」などの曲を演奏予定。
 情報誌「ブンバ」編集長の細川多美子さんは「豪華絢爛な日本の伝統装束をまとった舞も披露される。おはやしとサンバの思わぬグループ感が会場を盛り上げること間違いなし」と話した。
 詳細に関する問い合わせは同出版社(11・3539・8990)まで。